2011年09月27日

タンとせき2週間以上続いたら「結核」を疑え!

タンとせき2週間以上続いたら「結核」を疑え!
2011.09.27
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110927/dms1109270850004-n1.htm
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タンとせき2週間以上続いたら「結核」を疑え!
「ストップ結核ボランティア大使」に任命されたタレントのJOY。24日から30日が結核予防週間【拡大】

 毎年9月24日~30日は「結核予防週間」。この機に、いまだ年間2万人以上の新規発病者がいる結核にあらためて注目してみたい。初期症状は風邪とよく似ている。タンを伴う咳(せき)が2週間以上続くようなら発病を疑って、早期の受診が重要だ

 【罹患率は米国の5倍

 1950年代まで年間50万人近い発病者、約10万人の死亡者がいた当時の別称で「亡国病」。その後は大幅に改善したものの、昨年の発病者は2万3261人(死亡2126人)。欧米先進国と比べると罹患率、死亡率ともにいまだに高い。

 その理由について、結核予防会結核研究所の加藤誠也副所長は、「戦後からの減少率は米国よりも大きいが、日本はそれだけ感染者が非常に多かったということ。いまの日本の状況は30、40年前の欧米の状況と同程度」と説明する。

 WHOの2009年罹患率データ(人口10万人当たり)では、日本は19人、米国4人、カナダとドイツが5人、フランス6人、移民の多い英国は12人。ただアジアでは日本の罹患率は低く、韓国90人、中国96人という状況だ。

 【感染から数十年後に発病

 結核は、吸い込んだ結核菌によって肺に炎症が起こる病気。発病者の咳やくしゃみによって結核菌が混ざったしぶきが飛び散り、その水分が蒸発した飛沫核が空気中にフワフワと漂って他の人に空気感染を広げる。

 ただ、結核菌を吸い込んで感染しても、体の免疫機能が働き70%の人は一生発病しない。結核菌は長い休眠に入るのだ。

 「感染からすぐ、半年から2年の間に発病する人は10%で、子供や若年層など未感染者に多い。残りの20%は感染から数年から数十年後、中高年になって免疫力が落ちたときに発病する。戦後の流行期に感染して、いま発病する人がこのケースなのです」(加藤副所長)

 【肺以外にも症状出現

 糖尿病や人工透析など持病をもつ人は免疫力が低下するので発病しやすい。病気がなくても食生活や栄養の偏り、不規則な生活や過労やストレスが重なると発病リスクが高まるから要注意だ。

 結核が疑われる「咳が2週間以上続いたら早期受診が重要」(加藤副所長)なのは、結核菌をまき散らさないためでもある。が、持病に合併して悪化させると、呼吸不全や衰弱から命にも関わる。

 また、結核は肺だけでなく、別項のように体の他の部位に症状が出る「肺外結核」が20%を占める。血液を介して全身に大量に結核菌がばらまかれる重篤な「粟粒(ぞくりゅう)結核」になると死に至るケースがいまでもみられるという。

 加藤副所長は「治療も途中で薬の服用をやめると、薬の効かない多剤耐性菌を作ってしまう。治療を最後までシッカリ続けることも重要」と話す。

■代表的な「肺外結核」と主な症状
★結核性髄膜炎…発熱、意識障害
★頸部リンパ節結核…首のシコリ、発赤、排膿
★結核性胸膜炎…胸痛、胸水貯留、呼吸困難、発熱
★結核性腹膜炎…腹水貯留、腹部膨満、発熱
★腎結核…膿尿、発熱
★脊椎カリエス…腰痛、発熱
※肺外結核は全結核患者の約20%。





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