2015年07月31日
中国空母基地、海南島に昨年完成していた
中国空母基地、昨年完成していた 「シーレーン」安全性にも影響 南シナ海
2015.07.30
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150730/frn1507301205004-n1.htm
南シナ海上の中国の埋め立て地。蛮行は許されない(ロイター)
日本を含む、東アジア全体に迫る中国の軍事的脅威が、改めて浮き彫りとなった。中国が南シナ海にある海南島で建設していた空母専用の海軍基地が、2014年11月にほぼ完成していたことが明らかになったのだ。
衝撃の情報は、中国大手ニュースサイト「捜狐」などが29日、カナダ軍事専門誌「漢和ディフェンスレビュー」の報道を引用する形で伝えた。
記事によると、海軍基地は埠頭(ふとう)の長さ700メートル、幅120メートルで、2隻の空母が停泊できる大きさが確保されている。
12年10月撮影の衛星写真では空母用の埠頭は確認できなかったが、数カ月後の写真には大型の埠頭が写っており、工事は極めて速いペースで進められたという。
空母基地として本格的に運用されれば、東南アジア諸国への軍事的脅威が高まるうえ、日本の生命線である「シーレーン」(海上輸送路)の安全性にも影響が及びかねない。
中国は現在、南シナ海の岩礁を次々に埋め立てて、軍事基地化しており、周辺各国の批判を浴びている。
訪米中の武居智久海上幕僚長は29日、ワシントンのシンクタンクで講演し、中国のこうした動きについて「南シナ海全域が中国の軍事的な影響圏に覆われる」と懸念を示した。武居氏と会談した米海軍制服組トップのグリナート作戦部長は、人工島を中国の領土とは認めないとしたうえで、「米軍は南シナ海に居続ける」と記者団に語った。
日本の野党や一部メディアは、こうした現実に目を向けるべきだ。